El que rie ultimo rie mejor.

最後に笑う者が勝者

尿管結石になった女の長い1日の備忘録

アラサーになってあんなにも泣き喚く出来事が降りかかってくるとは夢にも思わなかった……。人生で一番パニックになったかもしれない。

 

某日AM3:00 なんとなく右の腰上部に違和感を覚え、目が覚めたついでにトイレに行く。いつもなら生理4日目くらいなら落ち着いているはずの生理痛だろうかと寝直そうとしたところ、そのあとからだんだん腹痛とも腰痛ともつかないすっきりしない痛み重苦しさが増してきてスマホで症状をググるうちに違和感が痛みに変化していき、これはまずいと119番。人生で初めての救急車体験です。

電話で症状を説明している間にも痛みは増していき、立っているのも辛い状態に。体感時間で20分くらい救急車の到着を待っていたけれど逆算するとせいぜい10分弱。サイレン鳴らさないよう伝えたつもりが伝わっていなくて近所の人が何人か出てきて申し訳ない反面、症状をガンガン聞かれるのがとてもつらく、冷や汗も出てきて、痛みでぼんやりしだしたところに救急車着。

中に入ってからも処置を受けながらひたすら症状を説明。乗りごごちわるいなぁ、隊員さんたちえらいなぁと現実逃避をかましながら、今思えばよくぞあそこまで冷静でいられたなってくらい痛みが増しており、嘔吐を繰り返していました。

病院についてからはおそらく尿管結石だろうと言われながら尿検査と血液検査でまさにビンゴ~↑↑(CV:松野さんとこの次男)噂に聞いてたけどこんなに痛いもんなの?!

そして痛み止めの座薬と点滴の出番です。

座薬を入れてもなかなか痛みはとれず、ヒィヒィ呻いていると点滴をしようと準備が始まったのですが、この点滴が曲者でして。手首に針を刺すときそれはまぁ痛く、液が注入されたときも痛く、腹部と腰部の痛みとの相乗効果で泣きそうになり、50分くらいで効いてくるからと言われベッドに放置されること数十分。その頃には冷静さを保つことなんて不可能で浅い呼吸を繰り返しては過呼吸になるからと宥められ、意識していないのに呻けば呻かないよう注意され、痛みを我慢できず涙も出ない状態で泣き叫べば静かにするよう叱られ、その合間合間に気持ち悪さからすでに胃液しかないにもかかわらず嘔吐を繰り返すことでのどが傷つき血液交じりの唾液まで出る地獄絵図。あんなにも泣き喚いたのって人生30年以上生きてきて初体験です。何にも嬉しくねーな。最終的には軽いチアノーゼにもなっていた模様。

それでも1時間くらい経つと少し楽に……楽に? なったかな? なってない? あれ? やっぱり痛む? くらいの痛みになり、そのまましばらく寝かせてもらい、帰るころには救急車で運ばれたときくらいの痛みに戻っていたのです。何故だ解せぬ。しかもタクシーに通常の倍くらい遠回りされていても痛みから指摘するのも億劫で大人しく料金を支払い帰宅。この時点でAM7:00過ぎ。当然朝食をとる元気も食欲もなくへろへろしているところを留守番していたお犬さまの歓迎に癒される。ごめんね、あんな時間から1人にしてしまって。

 

今度は地元の病院の泌尿器科へ行くため、診察時間をいまかいまかと待ちながら、痛みを耐えながら着換え歯磨き。別のタクシー会社に電話。

到着したら運悪くいつもより診察開始時刻が1時間遅い9時からの表示。ダメもとでインターフォン押したが中に入れてもらえずあらかじめ電話で確認しておくんだったー!と後悔しつつ外の椅子に座りながら痛みと呪詛をはくbotと化す。途中で仕事を休む趣旨を連絡し、何度も時計を確認しているうちに診察時間10分前すこしはやいけれどどうぞと中に入れてもらい、問診票を震える手で書き、ベッドの住人となる。こちらでは痛み止めの点滴と採血、採尿をおこない、完全に尿管結石であると診断され、医師から妊娠出産よりも痛いかもしれないよと伝えられ、世の中全ての妊婦さん及び経産婦さんに平伏する。そんなに痛いの出産って…!

そんなこんなでとりあえずは手術には至らず、結石を小さくする薬や流しやすくする薬を1週間分処方されました。

AM11:00過ぎに帰宅してからも、多少やわらいたとはいえ痛みは継続しており時々嘔吐もしていたため、本当に手術しなくていいの?とガタガタ震えていましたがPM2:00頃にはだいぶ痛みも和らぎ、本日初のお食事です。食前の薬を飲み、卵がゆをもそもそと食べ、食後の薬を飲み、もうひと眠りしたころになってようやく普段の生理痛レベルまで痛みが落ち着いたのでした。

しかし薬の副作用で今までにないほど口が乾燥し話をするのが一苦労でした。バウムクーヘンを水なしで食べた後に甘食とカステラを突っ込まれてもあんなに口は乾かないはず。水分をとればそのまま嘔吐につながり、かといって飲まなければ口が乾く。どないせぇっちゅーねん。

 

今回やっといてよかったなって思ったのが、痛みがはっきりしない最初の段階で念のため眼鏡と財布を枕元に用意できたとこでした。保険証、大事。あと隣に家族が寝ていたことも大きかったです。救急車を呼ぶときは家族がパニックになっており、かえって自分が冷静になり電話を掛けられたし、病院に到着し痛みが増してからは背中をさすったり声をかけてくれたりが、精神衛生上とても良かったのです。その分心配をかけてしまったのは申し訳なかったのだけど。2回の受診で合計1万円弱、タクシー代も1万円弱となかなかに痛い出費だったことを記し、これでお話はおしまいです。ご清聴ありがとうございました。